EVENT
2024.08.01
”ナラ枯れ”薪でつくる巨大ランドアートプロジェクト@生田緑地| VOL.1 8月24日(Sat) |1000本の薪を藍染しよう!
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月1でVPLで開催される、「考える人、作る人、使う人」。この会は毎月、VPLメンバーそれぞれが気になること、好きなことにフォーカスし、極め、昇華したモノやコト(形態はなんでも可)を持ち寄り、ラジオ形式でそれぞれ自慢する会、それが「考える人、作る人、使う人」です。
今回作ったのはコンパクトに収納できるローテーブル。
実は家でよく電車のおもちゃを使って遊んでいます。木製のレールをつないでレイアウトを作り、電車を走らせておままごとをするのですが、広いスペースを使うので床の上でやっています。ただ、ずっと下を向いていると気分が悪くなることも…(特に大人は)。
遊ぶ面に少し高さが出るだけでも違うので、使うときにだけ組んで、終わったら解体して収納できる作業台を考えました。
コンセプトはこんな感じ。
工事現場などでよく使われている簡易作業台、ペケ台を参考にしました。天板の外郭に収まるように2枚の脚を組んだものが通常のペケ台ですが、今回はこれを4つ並べ、脚が隣の天板を跨ぐようにずらしています。ズレペケ。こうすることで脚を組みつつ、隣の台も連結できるようになります。
さらに今回は解体時にコンパクトになるよう、天板、脚ともにn×nの範囲に収まるようにします。
早く帰りたいので急いでモデリングします。
使用する材の四方に加工の痕が残っていたので、まずは材のサイズや避ける部分などを細かく計測していき、今回の加工範囲を決めます。歩留まりを検証してから設計に反映し、寸法は加工範囲から割り出してn=280mm。
あいがきとホゾを追加できたらいざ切り出し。
因みになぜ今回は脚が二等辺三角形なのかというと、面積が足りないから…脚は全部で8つ、三角にすれば四角4枚分の面積から8枚取ることができます!
本日の歩留まりはこちら。
個人的には過去2位の歩留まりです。なるべく無駄な部分が出ないように、パーツとパーツの間隔は1/4ビットの直径と同じΦ6.35mmにしました。
組み立てはこんな感じ。
まず裏返した天板を並べます。
ホゾで脚を天板に差し込み…
さらに脚をあいがきに組みながら差し込んでいきます。
勢いよくひっくり返してローテーブルの出来上がり。
板厚12mm、脚も三角なので、場所によっては上からの加重で少し天板が落ちます。ですが、想像よりはしっかりしていました。おもちゃで遊ぶくらいなら問題なさそうです。
天板のホゾ。脚は上から見ると卍型に配置されているので、干渉せずに組み合わさってます。今回は4台で組みあがるように設計していますが、平面充填できるディテールも可能ですね。今後作ってみたいと思います。
脚の様子。ひっくりかえった蝉みたいです。
天板1つのサイズ、280×280mmの外郭に収まってフラットパックできます。
梱包もコンパクト。
構想から制作まで、4時間程度で作りました。
帰宅します!おつかれさまです!
慶應義塾大学SFC出身。2022年VUILDにジョイン。プロジェクト内のデザイン周りで実働することが多い。2Dと3Dの間を行き来しながら、幾何的にかたちを解くのが好き。モジュールで考えがち。機能的な什器自体がアートワークにもなるようなプロジェクトをやってみたい。
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