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7年ぶりにリニューアルした日本科学未来館の常設展示『プラネタリー・クライシスーこれからもこの地球でくらすために』の空間デザイン、什器製作、ワークショップを担当しました。本展示空間は国産の木材を主な材料として、設計段階から以下のようなさまざまな工夫を行っています。
ー 空間デザイン・プロセスで考える「地球環境」
「地球環境」がテーマの今回の展示では、デザインするにあたり様々な角度から環境への負荷を考慮したアプローチをとっています。材料のトレーサビリティ、無駄のない木材の移動ルート(産地→製材→加工→現地搬入)、制作過程で出る端材の再利用までを設計段階から計画し、データとして可視化しています。
また、展示空間は森のようにそびえ立つ丸太、そのままの樹木形を生かしたテーブル、国産CLTでつくられたダイナミックな棚など、木の様々な表情やポテンシャルに直接触れることができる、居心地のよい空間を目指しました。
ー 展示終了後の再利用を考えた家具モジュール「つみ箱」
展示空間の核としたのは、国産CLTでつくられた木製のモジュール什器です。幅・奥行・高さ400ミリのグリッドを基本に、直線、曲線など全5種のモジュールの組み合わせで空間と動線を計画しています。組み合わせ次第でベンチ、テーブル、カウンター、棚、ひな壇、ゲート等に展開するこのモジュールは、展示終了後の再利用を見据えて簡単に分解できる仕組みとしました。
ー 「木」を感じる家具
大きすぎることや形がいびつなことで、製材や運搬がしづらく、供給量も不安定なため市場に流通しないけれど、個性豊かな木材が実はたくさんあります。この展示では東京都檜原村の林業会社「東京チェーンソーズ」から個性豊かな「ヘンテコ材」を調達し、枝分かれをそのまま生かした株立ちのテーブル、大きな二股材を天板にしたワークショップテーブルなどの展示什器を製作しました。。皮もコブもそのまま、直接触れて「木」を感じられるデザインになっています。
ー 「みんなでつくる展示」のためのワークショップ
展示計画チームにとどまらず、来場者も巻き込んで考えられたのがこのプロジェクトの特徴です。展示オープン前に、小学生とそのご家族と一緒にサステナブルな展示とはなにかを考える2つのワークショップを企画、ファシリテーションしました。
1つめは、ものづくりで森の可能性をみつけるツアー&ワークショップです。東京チェンソーズさんを講師にお迎えし、まずは日本の山や林業が抱えている課題などを実際に檜原の森を歩きながら学びます。また、森で見つけた素材を使い、森を表現した「箱庭」を参加者に制作してもらいました。完成した作品は常設展の中に展示されています。
2つめは、「展示を捨てないアイデアをみつける」ワークショップ。展示什器として使われているダイナミックに組み立てられた棚「つみ箱」の組み立て・解体方法を理解し、1/7サイズのつみき「つみ箱mini」で再利用のアイデアを考えて形にします。始まる前から終わりの先を考えることが、今回の展示の特徴の一つの取り組みです。
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