みんなでつなぐ、被災地の伝統祭｜被災地のことばをかたちに3
能登七尾・一本杉復興マルシェ「ちびでか山」の共同企画・実施製作

石川県七尾の盛大な春祭り「青柏祭」。昨年は感染症拡大後4年ぶりの全面開催となりましたが、今年は能登半島地震の影響により中止になりました。子どもたちに地元の伝統的な祭りに触れられる機会を創るため、「こどもの日」に開催される4回目の一本杉復興マルシェで子どもたちに向けて、青柏祭を感じられるイベントを行いました。

七尾を拠点とするOKADA ARCHITECTS×三崎洋輔（構造家）×本橋仁（建築史家）とVUILDで考えた「ちびでか山」は本来のでか山の1/5の大きさとなります。山車はでか山（魚町）の構造を踏襲しつつ、ShopBotの技術によって、組み立てと解体が容易な構法を可能となりました。

まだまだ倒壊した建物が残っていたり道が歪んでいたりと被害が残る状況でしたが、魚町若衆の祝儀歌に合わせて子ども達が笑顔で「ちびでか山」を引く様子は復興を勇気づけるものでした。

現在は商店街の高澤ろうそく店の店舗ディスプレイとして使用されていて、復興マルシェが行われる際には受付としてされます。